事例・実績

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出来てますか?医療機器の災害対策~地震時に病院機能をストップさせない方法~

免震台

 全国で33万人以上(2017日本透析医学会資料より)といわれる透析患者の方々は、週3回など定期的に通院しての治療が必要不可欠です。もしも大地震が発生して治療ができない状態になると、ただちに命の危険に繋がってしまいます。ヤクモのメディカルウテナは医療機器(特に透析器)用の免震台で、地震時に医療機器の転倒・破損を防ぎ、多くの患者さんの命を守ります。

課題


 人工透析に使用する透析機械は、各患者さんに対応する装置と別に、全体に透析液を供給したりする装置があり、これが地震による被害を受けると、そのクリニック全体でしばらく人工透析が出来なくなるという問題が発生します。

 某クリニックでは、そのような事態が発生するのを未然に防ぐため、透析機械を免震台の上に設置することが検討されました。透析機械の周囲では、薬品や水を扱うことが多く、装置に供給する際、こぼしたりする場合もあり得るとのことでしたので、免震台には耐薬品、耐水性に優れることが要求されました。

対策


 医療機器(透析器)向けの免震台「メディカルウテナ」を開発しました。 メディカルウテナは、優れた免震性能で定評のある弊社「サーバーウテナ」をベースに耐薬品性、耐水性仕様に変更したスペシャルバージョンです。
特徴と外観は以下の通りです。

  • ステンレス製のカバー:水等をこぼしても免震装置本体に直接かからないようになっています。
  • カチオン電着塗装のレールを採用:カチオン電着塗装は自動車のシャーシにも使われる錆に強い塗装です。
  • ねじ等の細部部品もステンレス仕様
  • 免震機構の要であるローラ部はステンレス製なので錆に強い
  • 優れた免震性能は「サーバーウテナ」と同等です。
メディカルウテナの画像

 実際に某クリニックの透析機械をメディカルウテナの上に設置した様子です。

メディカルウテナの設置した様子
メディカルウテナの上に透析機器を設置した様子

 透析機械はメディカルウテナの天板とベルトによって固定できます。また、脚の寸法などの情報があればボルト固定することも可能です。

ベルトによる固定の様子

結果


 大地震の時の医療機器の転倒・破損を未然に防ぎます。
 メディカルウテナは今日も多くの患者さんの命を守っています。

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