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踏板に隠れる超薄型サイズ!デザイン階段の制振にFloor Mateが役立ちます

制振装置

 階段の制振対策事例です。超薄型TMDの「Floor Mate」で、階段のデザインを損なわずに揺れ対策が出来ました。

課題


 最近、建築物の中でスタイリッシュな鉄骨階段を目にする機会も多いのではないでしょうか。このようなデザイン階段、そのスリムな見た目と引き換えに、歩行時の振動が問題になることが少なくありません。振動の大きさによっては、途中で立ち止まっている人はもちろん、階段を歩行している人も揺れを感じる場合があります。こういった階段を設計する場合は、制振装置(TMDなど)を検討しておくのが良いでしょう。しかしながら、見た目に余分なものが取りついたのでは、せっかくの意匠が台無しです。ヤクモのFloor Mateであれば、超薄型なので、階段の踏板下に完全に隠して設置が可能です。

対策


 本事例では、FloorMate(30kgタイプ)を4台設置した例を紹介します。写真のように、踏板下の隙間に設置され、見た目には全く分かりません。

結果


 FloorMateの効果を測定した結果が下図です。共振時に発生する振動加速度を43.1㎝/s2⇒13.9㎝/s2まで低減させました。これは歩行している人の感じ方が、「明らかに感じる」⇒「少し感じる」レベルにまで改善されたことになります。
 階段は居住空間というより通路に近いので、振動問題の評価にあたっては、利用者(歩行者)自身が階段の振動に対して不快感をいだくか否かというのが問題になります。そこで弊社では通常、下図の歩道橋設計指針の基準値(オレンジ点線のライン)に当てはめて評価を行っています。
 <参考文献> 「これからの歩道橋 p120 4.25章」:(社)日本鋼構造協会編(技報堂出版)」

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