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空気伝搬音、固体伝搬音とは?その違いは?

空気音と固体音

  音の伝搬には、2つの種類があります。1つは、音源より空気を振動させて伝わる(聞こえる)空気伝搬音(空気音)、もうひとつは、構造材料中を伝搬した振動が、別の場所で空気を振るわせて伝える固体伝搬音と呼びます。

 集合住宅に居る子供等を音源に例えると、

  (1)部屋の上の階より、幼児の鳴き声や叫び声が聞こえてくる。   ⇒ 空気伝搬音
  (2)部屋の天井から、誰かが飛び降りたような音が聞こえてくる。  ⇒ 固体伝搬音

となります。

 (1)の場合の空気伝搬音対策としては、壁、天井の遮音等性能を上げることで効果を得られるのですが、(2)のように振動が躯体を伝わることが原因で発生している固体伝搬音の場合、躯体へ伝わる振動量を低減させないと効果が得られませんので、上階床の防振、下階の壁・天井の防振吊りなどの振動絶縁対策が必要となります。
 このように騒音問題を解決するには、現象をよく把握し、それぞれに適した対策をチョイスすることが重要です。

図 集合住宅における空気伝搬音・個体伝搬音発生のイメージ