制振(震)とは?
● 制振って何?
「振動(揺れ)を減衰させて小さくすること」です。建築物やその他構造物において、振動(揺れ)が問題になる様々な場面で使われる技術です。
● どうやって振動(揺れ)を減衰させるの?
「制振デバイス」と呼ばれるものを対象に取り付けることで、揺れを吸収させて小さくすることが出来ます。
● 制振デバイスって例えば?
地震時のビルの揺れを抑えるための制振デバイスを例に挙げて説明します。
図1 制振デバイスの例
制振(震)デバイスの例①
制振(震)ダンパ・・・ 制振(震)と聞くとビルに入っている下の写真のような部材を思い浮かべる人も多いかもしれません。
図2 制振(震)ダンパ
これは、制振(震)ブレース 制振(震)ダンパなどと呼ばれており、ビルが地震の時に揺れるのをダンパ部材が伸縮することで吸収する働きがあります。
このように地震の時の大きな揺れを対象としいるときは「制震」と表記して区別する事も多いです。
制振(震)デバイスの例②
マスダンパ・・・ ①と別のタイプの制振デバイスとしてマスダンパーと呼ばれるものがあります。マスダンパーというのは、対象へ取り付けた錘(おもり)に揺れを妨げるような動きをさせることで振動を吸収させる効果が得られるものです。
ブランコをイメージすするとわかりやすいかもしれません。こぐ時は揺れを大きくする方向に体重をかけますが、早く止めたい時はその逆方向に体重をかけます。これは人間(錘)がブランコの揺れを早く減衰させるマスダンパとして働いたと言えます。
図3 マスダンパのイメージ
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図4 地震対策用マスダンパ
制振(震)ってどんなところで使われる?