私たちの身の回りで日常的に発生している「環境振動」
環境振動って一体何なの?どういう問題が起きる?対策はどうすれば良い?わかりやすく説明します。
環境振動とは
主に建物の中で、日常的に私たちの生活の周りに存在するいろいろな振動のことです。
例えば、建物の中でこのようなことを感じたことはありませんか?
- 建物そばの道路を大型車が通ると揺れを感じる…
- デスクで作業している時、そばを人が歩くと床揺れを感じる…
- 近くの建設現場の工事の振動が伝わってきて不快…
- 工場で新しい生産設備機械を導入したら床が揺れるようになった…
- 下のフロアがフィットネススタジオで床が揺れることがある…
- 近くのライブハウスでイベントがあると家が揺れる…
- 強風時に高層ビル内にいるとビル全体がフラフラと揺れて気持ち悪い…
- 他の人が歩いていると歩きにくいくらい揺れる階段がある…
- ショッピングモールで買い物中、子供が走ると床が揺れるのを感じた…
これらはすべて環境振動です。環境振動とは、建物の外部/内部問わずさまざまな振動源から伝わってくる振動すべてを指しており、私たちが常日頃から感じている揺れのことなのです。
環境振動の分類
環境振動は、振動の方向と振動の仕方(定常/非定常)によって大きく4つに分類されます。
振動の方向とは、鉛直(上下)方向か水平方向です。鉛直方向は主に床の振動、水平方向は建物全体の揺れとなります。
振動の仕方は、揺れの時間的変化があるかないかによって、定常(ずっと同じような揺れが続く)、非定常(変動する揺れ)の2種類に分類されます。
どこに分類される振動かによって対策方法や見込める効果が変わってくるので、環境振動対策を検討するときは、この見極めが重要になります。
環境振動によって発生する問題
環境振動の大きさは、地震動と比べると桁が一つも二つも違うような小さな揺れです。それゆえ、建物の崩壊や家具の転倒で人命を危険にさらすようなことはありません。
環境振動で問題になるのは、建物の中にいる人の不快感や不安感に起因するものがほとんどです。ちょっとぐらいなら我慢すれば良いのではと思いがちですが、放っておくと心身への悪影響につながる場合もあります。何よりも快適な居住環境、執務環境、作業環境を提供することは、建物の居住性や企業の生産性向上のためにはとても重要なことです。
ヤクモは環境振動対策のプロフェッショナルとして、これまで様々な環境振動問題の解決、振動環境改善をしてきました。事例をいくつか紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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