振動対策の基礎知識 ~「防振」と「除振」と「制振」はどう違う?~

防振と除振

 「防振」とは、振動源と振動を伝えたくない部分(床や構造物、周辺設備など)との間に弾性体(バネやゴムなど)を入れることによって、振動の伝わり具合を小さくする技術です。
 例えば、機械などの振動を発生しているものを床に直接置くと、振動がそのまま伝わってしまいます。弾性体を間に挟みやわらかく支えることで、床に伝わる振動を小さくする効果がでます。

 「除振」は、防振と同じ原理で弾性体によって振動が伝わるのを低減させる技術です。精密機器などの振動を嫌うものに対して、周囲からの振動の伝達を防ぐときに用いられます。

つまり、どちらも同じ対策ですが振動の伝わる方向で呼び方を区別しています。
・振動源から発生する振動を周辺に伝えないようにする⇒防振
・周辺から伝わる振動を嫌振機器等に伝えないようにする⇒除振


図1 防振のイメージ


図2 除振のイメージ

制振

 「制振」は振動を抑えたいものに直接ブレーキをかける、ダンピング(減衰)を付加して揺れにくくするという技術です。
防振が振動源との間を弾性支持することで振動が伝わるのを低減させるのに対して、制振は対象の振動を直接抑えるという点が大きく異なります。
図4のように時間軸で見ると振動の収まる時間が早くなります。また、周波数軸で見ると振動のピークがなだらかになり、共振周波数での増幅度合いが小さくなります。

 制振が、①どんなところで使われ②どんな場合に効果的で③どのようなデバイスがあるのかについては豆知識「制振入門編(1)~(3)」で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。


図3 制振のイメージ


図4 制振の効果

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